Personal story
選択肢が多い分、お客様はお洒落になる。

水野琢朗は元々洋服が好きだったが、低身長の割に体格が良いため、毎回着こなしに苦労していた。そんな彼が社会人1年目のある日、初めてスーツを仕立てることに。着心地の良さに感動を覚え、すぐさまスーツの虜になった。その後、ブティック経営者の元で修行し、2016年に岐阜市柳ヶ瀬商店街にオーダースーツ店をオープンすることになる。
順調に業績を伸ばし、2019年には自社ビルを構え法人化が叶った。
水野は同時期、『まちとひとをオシャレに豊かにする会社』と、理念を定めた。約140年もの歴史ある柳ヶ瀬商店街は、都心部の大型商業施設の勢いに押され、全盛期ほどの活気はない。だが水野は地元を愛し、地元に支えられてきたからこそ、恩返しの意を込めて拠点にしている。会社の成長は、自身のためでも、柳ヶ瀬のためでもある。
2021年からは個人テーラーへ付属品卸業を開始。繊維のまち岐阜の力を活かし、ボタンや裏地を100種類以上揃えた。今、特に力を入れているのは独自開発したオーダースーツ専用ネクタイINOKUCHI1567。オーダースーツに似合う付属品として独自開発。そのネクタイの放つ輝きは、人も服も、引き立たせる。
時代の移り変わりと大手企業の台頭によって、付属屋の数は激減。それゆえ、お客様もテーラーも選択肢が少なかった。だが、これからは、限られた中で悩むのではなく、多すぎる選択肢の中でワクワクできるようになる。お客様の「欲しい」に応えます。