Personal story
会社員時代、上司から「経営の専門家でもないのに口を出すな」と言われた。

22歳から、予備校の塾講師と教室管理の仕事をしていた。初年度は問題なかったが、２年目から給与の延滞が始まった。それを皮切りに時間外労働を強いられ、半ば奴隷のように働く日々。何度も辞めようと試みるが、受持ちの生徒を思うと、行動に移せずにいた。今の状況を改善できるよう思案し、上司に相談しようとしても一蹴される。
入社から７年の月日が経って、念願の退職が実現。
平穏な毎日を過ごしていたある日、新たな職場の上司からの一言で、私の人生は変わる。
「教える才能があるんだから、経営者向けの先生になれば？」
10年以上前の高校入試直前、中学の担任からも同じような言葉を受け、教員を目指した。結果的に、学校の教壇には立たなかったが、人に何かを教えるやりがいは前職から感じていた。
2020年、コーチングの世界を知った私は、その活動をスタートさせる。
塾講師時代は気づかなかったが、振り返れば、当時の環境は望んで生み出されたものではないはずだ。きっと経営の課題点に気づけず、表面的な問題に振り回されていたのだろう。
私はそんな悩める起業家、経営者の力になりたい。時間のゆとりを得ながら、社員たちが自主性を持って働ける環境作りのために。
今度こそ、名実ともに経営者専門のコーチとして。