Personal story
子どもの自主性と可能性を重んじる、学びのフィールドを作った。

勉強も、運動もできない落ちこぼれ。それでも続けられた唯一のものが、小学4年生から始めた剣道でした。年々厳しくなる練習に心が折れかけますが、いつの日からか、大学でも剣道をしたい想いが強まります。しかし、勉強はほぼしてこなかったため、進学は絶望的な状況。さらに、担任からの「諦めろ」の一言に落胆しましたが、別の先生による激励のおかげで前を向き、大学進学が叶ったのです。また、その影響で教員を志すようにもなりました。
教員採用試験を受験し、何度落ちても諦めず、ようやく掴んだ道。縁あって小学校教諭として働き始めます。
やりがいのある仕事で、天職と思えた一方、違和感も抱きました。
日本の教育の在り方に対する疑問や、現場に次から次へと降ってくる過度な要求、教師たちの多忙感によるモチベーションの低下など、数えればきりがありません。そんな中でも、自分が信じる教育スタイルを貫いていたのです。そして、その結果2021年に独立。日々激変する現代だからこそ、柔軟に生きられる道を選択します。
もっと、多様な学び方があっても良いのではないでしょうか。
もっと、子どもの自主性に委ねても良いのではないでしょうか。
私は、生き方の選択肢が広がるフリースクールの経営をしてから、笑顔が増えました。
教育に携わる多くの人たちと、この想いや価値観を広げ、少しずつ社会を変えたいと心から思っています。