Personal story

思いやりの心なくして、マナーなし。

歌と踊りに魅了された青春時代。芸能グループの一つであるスクールメイツに加入した私は、厳しさの中でも常に笑顔でいることの大切さを学びました。社会に出ても、その姿勢を心がけていたのです。そんな中、勤め先で実施されたマナー研修が人生において多大な影響を与えます。笑顔は人の心を穏やかにし、思いやりや敬意を払う意味に繋がる、と。それから私は独学でマナーの勉強を始め、本格的に養成講座にも通うように。そして認定資格を取得し、講師として活動していた、ある日の朝。
目が覚めたら、ベッドの上で夫が亡くなっていたのです。52歳、心不全。なんの前触れもなく、心の準備もできないまま先立たれ、私は生きる気力を失ってしまいました。
転機は、四十九日を迎えた直後。以前、マナー研修を実施した企業から2回目の依頼が入ったのです。その瞬間、人様の役に立てる喜び、求められる有り難さを改めて認識し、再スタートを誓います。
マナーとは、相手からの信頼を得るための所作です。基本の作法は以前から変わらないですが、時代とともに多少の変化が生じています。昔は許されたことが、今では御法度なんてことも珍しくありません。だから私はマナーだけではなく、新しい様式に合わせたコミュニケーションの取り方、傾聴スキルの向上など、多岐にわたって伝えています。
誰からも愛される社員、組織になるために貢献します。